『ウサギとリスとタヌキとクマと泉の話』

はじめまして、かけるです。

僕はハッピーぐんだんの人形劇や、紙芝居のおはなしを書いています。

どうぞよろしくお願い致します。

せっかくなので、ブログ用におはなしを書いてみました。

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『ウサギとリスとタヌキとクマと泉の話』

 

人の手の届かない、深く静かな森のはずれに

小さな泉がありました。

その泉はウサギやリス、タヌキたちの憩いの場でありました。

拾ってきた木の実を交換したり、水を浴びたり…

本当に小さな泉なのですが、

集まる動物たちにとってはとても大切な泉でした。

 

そんなある日のこと。

森のことに詳しいウサギが噂を仕入れてきました。

「どうやら、暴れん坊のクマがこのあたりをうろついているらしい」

この泉の近くにクマは住んではいないのですが、

道に迷ったのか、誰かがクマを見かけたというのです。

泉に集まる動物たちは驚き、そして怖がりました。

彼らよりも何倍も大きな体を持つクマが現れたら、

自分たちがどうなってしまうのか分からないからです。

そうして泉の周りの動物たちは、だんだんと姿を隠していきました。

クマが近くにいるのであれば、おいそれと出歩くわけにもいきません。

けれども、どれだけクマが怖かろうと、のどは渇きます。

とあるリスが、クマに出会わないことを祈りつつ、泉まで水を呑みに行きました。

久しぶりに飲む泉の水の味は格別なものでした。

そのとき、リスの後ろの草むらから、大きな足音が聞こえてきました。

クマです。ウサギもリスもタヌキもこんなに大きな足音を立てることはありません。

クマが近づいているのです。

リスはとっさに近くの茂みに身を隠しました。

茂みから様子を伺っていると、とても大きなクマが現れました。

そのクマは泉の周りの草木を踏みしめながら泉に近づいていきます。

そして水浴びを始めました。

けれども、泉はとても小さいので、クマの大きな体はとても収まりません。

クマはなんとか全身水浴びしようと、身を捩りながらもがきます。

手を振り足を振り、結局水浴びどころか、むしろ泥まみれになってきたところで、

クマは諦めたのか去っていきました。

 

クマが去ったのを確認し、リスは泉まで戻りました。

皆の憩いの場だった泉は、クマの泥浴びの結果、無残な姿になってしまいました。

泉の周りを彩っていた草花は踏み潰され、

泉の周りはクマの重みで崩れ、

泉というよりはただの水溜りになっていたのです。

リスは急いで泉の動物たちにこのことを伝えました。

そうして集まった動物たちは変わり果てた泉の姿を見て、

とても悲しみました。

「なんとか泉を元に戻そう」

ウサギが言いました。

「僕たちの泉を取り戻そう」

タヌキが言いました。

「みんなでがんばろう」

リスが言いました。

 

泉の動物たちは協力して、ボロボロになった泉を修復しました。

泉は以前よりも大きくなり、クマでも水浴びが出来るほどの大きさになりました。

きれいになった泉を前にして、泉の動物たちは話し合います。

「今度クマが来たらどうしようか」

「食べられそうで怖いけど…でも」

「みんなで話しかけてみようよ。クマだってこの森の住人なんだし、きっと仲良くなれるって!」

泉の動物たちは、泉の修復が上手くいった気持ちから、クマとも仲良くなれるだろうと考え始めました。

そのとき、背後の茂みから、大きな足音が聞こえてきました。

「お、クマが近づいているみたいだ」

「みんなで出迎えてみようよ!」

「おーい、クマ!こっち来いよー」

 

急に声をかけられたクマは、最初こそ驚いたものの、泉の動物たちに誘われるがままに

一緒に遊び、ご飯を食べ、そして念願の水浴びをすることが出来ました。

その日の夜、クマはきれいになった泉の傍で静かな眠りにつきました。

クマの傍らには、クマの大きなおなかを枕にして、泉の動物たちも静かに寝息を立てています。

こうして、この泉は本当にみんなのものとなり、いつまでも大切にされ続けるのでした。

 

おしまい
Written by かける

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いかがでしょうか?

この話に出てくる泉のように、何があっても枯れない想像力を持ち続けたいですね!

それでは…。

業務命令!!アッキー、6月14日までに、次のブログ記事をUPせよ!!

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